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三洋海事 株式会社 様

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mcAccess eロゴ


活用事例
平成17年12月導入

三洋海事 株式会社 様
所在地 香川県坂出市番の州町1番地



三洋海事株式会社様
海難事故や救助にも活躍するタグボート

大型船の入出港を支えるプロフェッショナルな操舵技術と安全性で、顧客からの信頼に応える

なぜ、mcAccess e を導入したのか

三洋海事株式会社様
三洋海事株式会社 坂出支店
支店長・福井孝彦さん。

◆多様な通信方法ができるmcAccess e
 船舶のスムーズな入出港を可能にするのが情報の共有化。そのためにはタイムリーに情報をやりとりできる通信手段を持つことはとても重要。その点、一斉通信、グループ通信、個別通信など多様な通信方法を持ったmcAccess e には、大きなメリットがあります。 

◆広エリアをカバーし、低コストの通信手段の確保
 安全性を保つためには、いたずらにコスト削減に走ることはできないタグボート事業にとって、低コストの通信手段は業務の質をアップする上で欠かせないアイテム。また、瀬戸内海を中心に広範なネットワークを持つ同社にとって、mcAccess e の通信エリアの広さも大きな魅力です。


タグボートは大型船の離着岸に欠かせない存在

三洋海事株式会社様
三洋海事株式会社 坂出支店
係長・藤岡靖治さん。

原油を運ぶ大型タンカー、原材料や製品を運ぶ貨物船、海外旅行を楽しむ旅行者を運ぶ客船など、四方を海に囲まれた日本にとって、船舶による輸送・移動手段は非常に重要な位置を占めています。そうした日本の玄関口の一つである香川県坂出港でも、何万トン、何十万トンという何隻もの大型船が、日々、入出港しています。それらの大型船の離着岸を助ける重要な任務を行っているのが、三洋海事株式会社のタグボート。
 「タグボートには、オーシャンタグとハーバータグの2種類があり、我々のような港を出入りする船舶のエスコートや離着岸の救助作業を行うのがハーバータグです」と、福井坂出支店長は言います。細かな動きが苦手な何万トン、何十万トンもの大型船を、素早く傷つけることなく安全に離着岸させるのは容易ではありません。タグボートの舳先を大型船の船体に直接押しあてたり、ロープで引っ張ったりして向きをコントロールしていく非常に危険で難しい作業です。「ロープを張りすぎれば切れてしまう可能性もありますし、船体を傷つけないよう舳先をあてるのも技術が求められます。タグボートの乗組員には職人芸といえる技術が必要なのです」と、藤岡係長は語ります。
 また、タグボートには強いパワーと、後進・前進・斜後進・斜前進・スピン・側進・回転という動きを可能にする性能が備わっています。「それを可能にしているのがスクリュー。タグボードのスクリューは、それ自体が360度回転する構造になっているのですよ」。小さくてもパワフルなタグボートの性能と、それを駆使する同社の乗組員の高度な技術が、坂出港を出入りする大型船を力強くサポートしているのです。

海難事故救助や事故防止にも活躍するタグボート

三洋海事株式会社様
支店に置かれた基地局と移動局の間で
行われるひんぱんなやりとりがお客さ
まへのサービスにつながる。
三洋海事株式会社様
三洋海事に贈られた坂出海上保安署からの表彰状と盾。

タグボートのもう一つの重要な役割が、座礁した船舶の曳航作業に代表される港湾・海上の安全に関わる作業です。たとえば、平成18年4月、瀬戸内海が台風並みと言われた春の嵐に襲われて作業台船が転覆し、海上を漂流するという事故がありました。「その時に、我々は要請が来る前に転覆の情報をキャッチして、出動態勢を整えていたのです」。要請後、直ちに出動され、大きな事故に発展する前に台船の曳航作業が行われたのです。その際の機敏な救助活動に対して、同社は坂出海上保安署から海難救援功労の表彰を受けたそうです。
「もちろん、そうした事態はしょっちゅうあるわけではありませんが、いざというときにはすぐに作業に就くことができる体制をとっておくことが大事なのです」と、福井支店長は言います。

タイムリーな情報共有化で信頼度を高めるmcAccess e

三洋海事株式会社様
タグボートに置かれた移動局。
離着岸作業の際には緊迫したやりとりが行われます。

坂出支店には、とさ丸・さぬき丸・ながと丸の3隻のタグボートが常駐しています。大型船のトン数によっては、複数のタグボートが作業することもしばしば。「タグボートは、大型船に乗った水先案内人からの指示で作業するわけですが、そうした場合に大切なのは情報の共有です」。複数のタグボートが、素早く確かな動きをするために欠かせないのが指示情報や自船の動きを互いにタイムリーに把握しておくこと。同社は坂出に進出して間もなくmcAccessを導入しています。

「当時は船舶無線を使っていたのですが、エリアやコストの点で問題があったのでmcAccessを入れたのですよ」。そして、昨年、mcAccess e に変更。

「mcAccess e の一斉通信のおかげで、情報の共有化がこれまで以上に充実したと思いますね。今では、自社内の通信はすべてmcAccess e を使っています」と、福井支店長は言います。また、支店に入ってくる船舶の入出港に関するお客様からの問い合わせにもタイムリーにかつスムーズに対応できるとのことです。

さらに、大阪湾から瀬戸内海、日本海側の浜田まで広範なエリアを持つ同社では「場合によっては、エリア内の港へ応援のタグボートを出したり、坂出に来てもらうこともあります」。その際にも、タグボートの位置や天候などさまざまな情報のやりとりが欠かせないことは言うまでもありません。「mcAccess e の個別通信は、通信エリアが非常に広くてどこまでも呼び出せるので助かっています」と、藤岡係長。お陰で、三洋海事は情報が早いと評価を得ていると言います。「今後も、安全第一という姿勢を貫きながらお客さまからの信頼を得るために、いっそう質の高いサービスを提供していきたいと考えています」と、福井支店長。
mcAccess e は、お客様から同社に寄せられる厚い信頼性を築く一助となっているのです。

三洋海事株式会社様

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坂出港に常駐しているタグボート とさ丸・さぬき丸・ながと丸

本文は平成18年7月のものです。