一般財団法人 移動無線センター
北海道センター

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災害時の情報伝達手段としてMCA無線を導入。

業務内容 …… 任意団体
所在地 …… 札幌市南区澄川
導入時期 …… 平成10年8月
ご利用制御局 …… 札幌

2004年に消防庁主催「第8回防災まちづくり大賞」で「消防科学センター理事長賞」を受賞し、翌年には総務省の「地域安心安全ステーションモデル地区」に全国15地区のひとつとして指定され、その自主防災活動の先進性が評価されている札幌市南区の澄川地区。

同地区は札幌市の中心街から南西に位置し、地下鉄やバスなどの交通機関が発達した約2万9000人が住む住宅地です。

この地区は過去の宅地造成の影響で、道幅が狭く複雑な道路が入り組み、崖の上下に家が建っている箇所が多く、災害に弱い条件が揃っている地域と言っても過言ではありません。

13の町内会で構成されている「澄川地区連合会」は1995年に起きた阪神・淡路大震災を教訓に、1998年から自主防災活動を始めました。澄川地区連合会が目指すのは「攻めの自主防災」。阪神・淡路大震災の場合、要救助者の数が非常に多かったことや道路や電話、水道などのライフラインが遮断されたこともあって、警察や消防などが現場に駆けつける事がなかなかできませんでした。

「そうした状況下で被災者を助けていたのは、自分も被害を受けている被災者だったのです。自分自身も逃げながら、危険を顧みずにギリギリまでその場に踏みとどまって、隣人の救助活動をしていたのです」と教えて頂いたのは、同地区連合会会長として自主防災組織をリードする大石昇司さん。

「自主防災には短時間に大量の機動力が必要。その為には、どこのエリアでどのような災害がおきているのかを把握する、情報の収集と伝達が非常に重要なのです。実は後から分かったのですが、阪神・淡路大震災の時には情報網がズタズタに寸断され、ダンプカーに搭載されていたMCA無線が頼りだったそうなんです」。

こうしたことから同連合会では災害時の情報伝達手段としてMCA無線を導入。現在ではより高性能のmcAccess に切り替え、地区センターに親機を設置し、17台を各町内会幹部宅に設置しています。

この他にも、可搬式消防ポンプ、除細動器、投光器、エンジンカッターなど防災機器が3組、地区内の小学校に設置されており、対防災装備の充実ぶりには目を見張るばかりです。

もちろん装備だけではなく組織としても非常に充実しており、警察OBや消防OB、自衛隊OBなど組織活動のプロフェッショナルチームの他、医師、看護師、重機運転者、土木技術者、無線技師などが災害時の協力者として登録され、それぞれの技能を防災に役立てるシステムになっています。

また、時間帯によっては成人男性が町に少なくなることを考慮し、地元の中学生や主婦を災害時の戦力として考え訓練を頻繁に行っています。こうした独自のシステムを構築していく過程で生まれた郷土意識や連帯感は、防災訓練に多くの住人達に混ざって中学生の3人に1人が自主的に参加しているほど地域に根付いています。

更に同地区には「快援隊」という各種イベントや防犯・防災、違法広告物の撤去、除雪の手伝いなど様々な分野で活躍するボランティア組織に170名もの住人が参加し、毎年2500人以上が参加する町内会対抗の大運動会や、お祭りなど、様々な行事で活躍しています。

こうした行事でもmcAccess が使用されています。月に1回の無線機の通話訓練の他に、楽しいイベントを通じて多くの住人達がmcAccess に触れ、何かあった時に誰もが使用できるよう練度を高めていっているのです。

幸いな事に同地区では防犯・防災の予防活動やイベント事以外にmcAccess が使用されたケースはまだありません。
「災害はもちろん起きないに越した事はありません。ただ、いつ、どのような災害が発生するのか予測ができないから、組織を継続し能力を維持・拡大するため、多くの住人達が参加する様々な工夫が必要です。自分達の町は自分達が中心となって守ることが自主防災の原点だと思っていますから」。

澄川地区では大勢の地元住人の手によって、今日も安全・安心で快適な町づくりが実践されています。

(mcAccess press 2006年1月号掲載)

 

全員に状況を一度に伝える為にMCA無線を導入。

業務内容 …… 広告美術看板業
所在地 …… 札幌市白石区米里
導入時期 …… 昭和62年7月
ご利用制御局 …… 札幌

3つの部門間の情報伝達ツール

一口に看板と言ってもその種類は非常に多く、屋上サイン・壁面サイン・自立サイン・モニュメントなど大型のものから小型のスタンド型看板、各種説明・案内看板、など数え切れないほど。

ほとんどの看板がオーダーメイドの1点物なので、デザインはもとより、素材も布や木材・鉄・など多岐に渡り、更には設置に関しても場所によって条件が様々なので、ひとつとして同じ作業はありません。また現場に着いてみたら状況が変わっていることも頻繁にあるそうで、作業現場では常に臨機応変な対応が求められます。そうした中、mcAccess は営業・制作・本部の3つのセクション間の連携の要として活用されています。

全社共通のイメージで進行

「赤帽子」さんとMCA無線との出会いは昭和62年。たまたまお知り合いから紹介を受けた現代表・原田和夫社長の目にとまり採用が決まりました。原田社長は「当社では営業・制作がそれぞれ現場を廻っている事が多く、尚且つ3つの部門間連携も重要なんです。ところがあの頃は情報ツールが充実していなくて、携帯電話もあるにはありましたが今のように普及していなく費用が高かったんです。そこでコスト面で優位、しかも一度に各セクションに状況を伝える事ができるMCA無線を活用する事にしたわけです」と当時を振り返って採用理由を教えてくれました。現在では携帯電話も普及し社員の方々も携帯電話を持っていますが、MCA無線は重要な通信ツールとして活躍しています。

その理由を取締役総務部長の下出さんに伺うと「やはり全員に今の状況が一度に伝わるのが一番。平成16年の台風の時にも屋外看板の破損などが多数あり、1日に何件も管理の依頼が相次ぎまして4班に分かれて夜中まで対応を続けたんです。そういった時に“次はあれを!”“終わったらあそこの現場へ!”という本部からの指示を全員が共通の情報として持っているからこそ、スピーディーに全社一丸となって仕事に取り組めたのだと思います」とお話して頂きました。各セクション間で進捗状況を把握し、状況判断をしながら共通のイメージを持って作業にかかり、ポイント毎に本部から的確な指示を行う。全員が進捗状況と進む方向性が見えているからこそスピーディーな進行が可能なのです。

常に先を見据えて

2004年10月からデジタル通信のmcAccess に契約を変更。「音質がクリアになって聞きやすくなりましたね。また近い将来、全道をカバーするようになるとのことなので期待していましてね。どうせなら早いうちに新しいスタイルに切り替えようと」とは原田社長。

広告美術看板業界は次々に新素材が登場する業界。お客様の希望する表現を実現する為に、情報感度を高めておかなくてはなりません。そういった業界で成功を収めている企業だけあって、常に先を見据え、mcAccess をご利用されているのだと感じました。

(mcAccess press 2005年1月号掲載)